女と悲鳴と警官と
どーも、ともんもです。
時刻はAM3:30。
今まさに眠りにつこうという時に、突然声が聞こえた。
「いやです、やめて下さい!」
!?
女性の声だ。
一体何事かと窓の外を見てみると、一台の車、一人の女性、一台のパトカーと、それらを囲む5〜6人の警官だった。
自分はアパートの2階の角部屋に住んでいる。
そのため、駐車場で人が話したりしていると結構聞こえてくるのだ。
さらに出窓から外の様子も丸見えだったりする。
「やめて下さい!」なんて声が聞こえた時には一大事かと思ったが、すでに警官が集まっているところを見ると、これから何か事件が起こるという事ではないらしい。
とりあえず、すでに「何か」があって、警官達はその処理に来ているのだろう。
緊張も一気に解け、気分はまさに野次馬へと変わる。
興味津々だ。
ブラインドの隙間から探偵ばりに外の様子をうかがう。
何か話しているのはわかるが、思うように会話が拾えない。
警官達も、深夜というのもあり小声を意識しているようだ。
ただ、一人だけ関係ナシに大声を張り上げる人がいる。
例の女性だ。
「いやです」
「ホントに嫌いなんですー」
警官達も、女性を捕まえるというよりは、「説得」しているように見えた。
一体どうゆう事だろう。
・アパートの住人ではないであろう車
・謎の男
・何かを嫌がる女
・説得を試みる数人の警官
まったく意味がわからないが、妄想を膨らませるには十分な素材だ。
たとえば、
女が家出をしていたとする。
帰らない娘を心配した親が警察に捜査を依頼、彼氏の部屋へ入り浸る娘を発見し、帰るように説得。そして、それを嫌がる娘。
もしくは、
別れ話を持ちかけた女、それを拒否する男。言い争いがうるさく、近所の住人が警察へ通報、何事かと現場へ駆けつける。口論の原因を聞き、アホらしくなりながらも2人をなだめる警官。
・・・楽しい。
一体どちらなのだろう、結果を知る術はないが心踊る。
しばらくして、まずは住人ではないであろう車がアパートから出た。
それに続いてパトカーの無線。
「男性は部屋に戻りました」
「とりあえず連れていきます」
何がどうなっているのだろう。
ワクワクが止まらない。
そして数分後、この妄想を最高潮まで高める出来事が。
隣の部屋から「ドンッ!」という物音。
・・・
・・・まさかっ・・。
以上。
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