LASIK 珍道中 DAY1



4/6(火)

レーシックの手術が可能か否か、すべてはこの検査にかかっている。

検査は14:00から、とにかく方角に鈍い僕は11:00に浜松を出発した。どこで迷うかわからない、気付いたらまったく違うところにいたなんてことは日常茶飯事。早めに出発して損はない。


12:00に着いた。




いくらなんでも早すぎる、浜松→名古屋間ってそんなに近かったっけ・・・。
普段であれば必ず迷子になるはずだったのだが、この日ほどiPhoneに感謝した日はない。
なぜなら、iPhoneのマップソフトで出発地点から目的地点を登録するだけで、「○○メートル進んだら○○というジャンクションを○○方面に進む」というような内容を事細かに説明してくれるから。
自動車についているナビはずいぶん古いものなので、新しい道路はぜんぜん載っていない。そんな時、これほど頼りになる相棒はいない。

ありがとうiPhone。

ありがとうApple。


さて、予想よりも大幅に早く着いてしまったわけだが、これといってする事もない。
本日より2日間は弟のアパートへ宿泊する予定だが、弟との合流は夜7時。
弟のアパートの近く(予想)に車を止め、目的地である「品川近視クリニック」へ向かうことにした。品川近視クリニックまでは「車なら一瞬」と弟から聞いていたので、歩いても大した距離ではないだろうと思っていた。
今回もiPhoneマップソフトにて目的地を検索。思っていたよりも距離がありそうなカンジだった。

・・・・。

歩くこと40分、ようやく、ようやく目的地へ到着した。
迷ったからではない、単純に遠いのだ。

それでも予定時間まではまだ余裕がある、近くでコーヒーでも飲んでいようと周辺を探索。すると一軒、あきらかにローカルなお店を発見。しばらくそこで休憩した後、品川近視クリニックへ向かった。


中へ入ると、思っていたほど混雑はしていなかった。ど平日だからというのもあるのだろう。
検査が始まるまで、目の前にあったディスプレイにはレーシックの手術についての詳細が放送されていた。
内容は、今回僕が予定している「品川トリプルRプレミアムイントラレーシック」と、ワンランク上の「品川プレミアムZレーシック」との違いについて。
「今までは○○だったのが、新しい技術によって○○になった」というような「Zレーシック」ゴリ押しの内容、もちろん金額が高いのだから安いほうよりは良いに決まっている。
とはいえ、レーシックはレーシック。わかるほどの違いはないだろうと思った。
「トリプルR」と「Zレーシック」は金額にしておよそ5万円の差がある。だったら安いほうにして残った5万円を有意義に使うべきだろう。
そんなこんな考えているうちに、検査が始まった。
単純な視力検査から始まり、近視の度数、角膜の形状、さらには眼圧の測定まで。機械を移動する度に、「ここでは○○を測定します」などと説明をしてくれるのだが、途中からはもはやどうでも良くなってくる。10個以上の機械を移動して様々な検査をおこなった。
最後に散瞳薬(瞳孔を開く薬)と点眼麻酔をして、目に直接機械を当て、角膜の厚さを測定される。これが現地まで直接車で行かなかった理由。散瞳薬によって瞳孔が開かれると、その後しばらくは目の焦点が合いづらくなるらしい。そんな状態での車の運転は非常に危険だ。

検査が一通り終わると、医師による診断をもって終了となる。

「レーシックの手術は可能です」

この一言でほっと胸をなでおろした。
さらに僕の場合、角膜がかなり厚いため、また目が悪くなってしまった場合でも再びレーシックの手術が可能だということもわかった。

手術は次の日の11:00から、あとはただ待つのみだ。


病院を出たときには16:00になっていたが、弟との約束の時間まではまだ余裕がある。
「なぜか」というべきか、「やはり」というべきか。時間を潰すためにとった手段はパチンコだった。
名古屋まで来て何やってんのと自分に言い聞かせるも、左手はすでにレバーを叩いていた。
それでも一応の勝利、プラス一万円で店を出た。これで負けていたらかける言葉も無い。

店を出るのとほぼ同時、なんと携帯の電池が切れてしまった。
これは非常に大きな事件だ。携帯の電源が入らなければ地図を見れないどころか、弟の住所さえわからない。
自分の車にさえ到着できれば、エンジンをかけながら充電ができる。幸い、パチンコ屋は品川近視クリニックへ向かう道中にあったため、なんとなく車までの方角はわかった。

しかし、平野智也という人間において、これは一番やってはいけない事である。


迷った。


「迷う」という能力に関して、僕の右にでる人間はそう多くはない。
いったい自分はどこを歩いているのか、どちらが北なのか。もはやどうする事もできない状況。
気付けば名古屋テレビの横にいた、目的地の住所がわからないので誰かに道を聞くこともできない。
と、名古屋テレビの壁に目をやると、なんと屋外用コンセントがあるではないか。
弟宅へ2泊の予定だったため、携帯の充電器はバックに入っている。ここまで充電ができなかったのは、単純にコンセントが無かったからなのだ。
名古屋テレビさんの電気をちょっと拝借して、命綱とも言える携帯がついに復活した。

時刻はすでに7:30。弟に電話をかけるも、つながらない。
「今どこ?」
なぜかすぐにメールが送られてきた。
なぜ電話に出ないのか不思議だったが、とりあえず近くに着いたらまた連絡するとメールを返して、移動を開始した。
マップソフトを使用して、やっと車までたどり着く事ができた。
車で充電をしながら、弟に電話。・・・出ない。
20分ほど待って再び電話。・・・やはり出ない。
弟と連絡がつかなければ、アパートがわからない。かといってこのまま車でじっとしているのも辛い。
しかたがないので、近くで居酒屋を探して入ることにした。

ここでも僕が選ぶのは、いかにもローカルなお店。
「はまな」なるそのお店は、大将が一人で営む小さな居酒屋だった。

そこでビールを飲み始めた矢先、弟からメールが入ってきた。
なぜかそのメールには電話番号が一つ書かれているだけ、一体どうゆう事なのかさっぱりわからない。電話を返さないのにメールには知らない番号を伝えるだけ。
ここに電話しろという意味なのか、とりあえずかけてみることにした。
すると、なぜか弟が電話に出るではないか。

摩訶不思議なこの事件の真相はこうだった。

まず、僕が弟の番号だと思い込んでかけ続けていた番号は「見ず知らずの他人」で、弟には一度も電話をしていなかったという事。
さらに、弟のほうも僕の番号を知らず、一向に連絡が来ない兄に対して自分の番号を入れたメールを送信したというわけだった。
そして、この時までまったく間違いに気付けなかったのは、間違い電話でかけまくっていた相手が一度も電話に出なかったという事。もしも最初の電話で間違いと気付けば、その時点で弟に対して自分の電話番号を送るなど対処する事ができたはずだ。

色々あったが、なんとか弟と合流することができた。一緒に少し酒を呑み、「LASIK珍道中Day1」は波乱万丈の末、ようやく終わりを告げる。

以上、Day2に続く。

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